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前回 34.ちょっと苦手なお客様は…前編
いつも苦手なあのお客様は、実はとってもキュートな方でした。


心を許す旦那様がやってきたと分かった瞬間気が緩んだのをちぃ蔵は見逃しませんでした。
いつもの肉食獣のような鋭い目つきが柔らかく輝いていました。
おうちでどのようにすごしているかとか、気軽に聞ける雰囲気の人ではないのですが、その一瞬で多分仲の良いご夫婦なんだろうな、というのが想像出来ました。

施術が終わり席について、ご主人様への開口一番のセリフに吹き出しました。いえ、実際には吹き出してはいないのですが、心の中で盛大に吹き出しました。
普段の多田様からでは想像のつかない優しさと甘えに満ちた声でした。
ご主人様を信頼しきっている証ですね。
ご主人様はいつものことと言わんばかりにクールな対応をしていらっしゃいましたが、それでも奥様のまわりには確かに花が飛んでました。
施術効果でリラックスされていたのも相まっているのでしょうが、なんといえない光景でした。

でも、この方が指名してくれているのは確かにちぃ蔵を気に入ってくれている施術や接客があるのだということが分かって本当に良かったです。
ご自宅に帰られて、いつもこのようにご主人様に報告しているのを想像すると和みます。

あまりにいつも命令口調で話されるので、もしかしてちぃ蔵がストレスを当てやすい存在だからかな、とかマイナスな方向に考えてたときもあったので…

そんな多田さん、すぐに後ろにちぃ蔵がいることを思い出し固まってました。
旦那さんがきたときからの煌めきを隠すように、黙りこんでしまいました。
あ、これは多田さん迷惑してるな、と思い足早にその場から離れました。

その後の会話は一切聞いていませんが、やっぱり退店の時も仲の良さそうな雰囲気が垣間見えて、サロンに来ているときだけが、お客様の全てではないということを改めて実感させられました。





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